渡辺 学

わたなべ まなぶ
日本共産党川崎市議会議員(幸区)
活動日誌

川崎市議会第3回定例会 一般質問

2015年7月10日

DSC03643川崎市議会第3回定例会 一般質問を行いました。

質問内容

1.日吉健康ステーション業務の幸区役所への一元化について
2.新川崎駅 タクシー乗り入れについて
3.南河原公園の噴水、カナール(水路)の水質管理について
4.川崎駅西口 公営駐輪場について
5.ラゾーナの交通渋滞について

 

日吉健康ステーション業務の幸区役所への一元化について

(質問)
幸区日吉合同庁舎内の、日吉健康ステーション業務を平成28年4月に幸区役所に一元化する予定とのことです。
日吉健康ステーションはこれまで日吉地区の住民の皆さんの健康相談・保健指導、母子健康手帳交付、乳幼児健診、予防接種、療養手当の申請などの保健所業務を担っています。
昨年度は母子手帳交付事務283件、乳幼児健診1759人、小児ぜん息医療費申請・受給証交付事務123件、成人ぜん息医療費助成認定・助成申請受付85件、などを実施しています。
このように身近で利用できた、健康・保健に関する業務を離れた場所に移すことは、乳児、幼児、母親への負担などを見ても、日吉地区のみなさんにとっての保健所業務の利便性が後退するものです。
日吉地区のみなさんの利便性を後退させるのではなく、住民の皆さんの意見、要望を日吉健康ステーション業務に生かし継続、充実を図るべきです。伺います。

(答弁要旨:幸区長)
区役所では、医師、助産婦、保健師など、専門職への相談が常時可能、多職種が連携した医療的、専門的かつ総合的な対応が図られる。特に母子健康手帳手帳交付時では、妊娠、出産及び子育てに不安を抱える方への専門職による早期からの支援が可能。地域における総合行政機関である区役所として、市民サービスの向上を図れるよう、検討を進める。

 (質問)
日吉健康ステーション業務の幸区役所への一元化を 市民サービスの向上を図るため との答弁ですが、これまでも乳幼児健診の場合は保健師が派遣されています。また、必要な場合は区役所で、医師、助産婦及び保健師など専門職との相談が行われています。
業務の効率化が優先され、特に乳幼児、母親に対しての日吉地区の皆さんの利便性の後退が危惧されます。
住民の皆さんの利便性を確保するため、日吉健康ステーションの継続、充実を図るべきです。あらためて 幸区長 に伺います。

(答弁要旨:幸区長)

区役所業務に一元化することにより、母子健康手帳交付時から、必要な支援を受けられる他、保育園の入所相談や児童手当、小児医療助成の手続き等、子ども、子育てに関する様々な手続きをはじめ、必要な窓口サービスが受けられることとなる。駐車台数も27台から75台、車での来庁する日吉地区の皆様にも便利に利用できる。

(意見・要望)
日吉地域の皆さんは鹿島田跨線橋または、小倉跨線橋を越えて離れた区役所まで行く必要が生まれます。駐車場台数の増加もいわれましたが、誰もが車を利用できる訳ではありません。
日吉地域の皆さんの意見聴収を行い、一元化の可否を含め、慎重な検討を強く要望いたします。

新川崎駅 タクシー乗り入れについて

(質問)
「新川崎地区における都市基盤施設整備」の下で進められてきました、「新川崎交通広場」の完成により、本年3月30日より新川崎駅前 ロータリーのタクシー乗降場所が百数十メートル離れた、北加瀬側に移転しました。
これまでの新川崎駅前 ロータリーは、新川崎交通広場の補完機能として、高齢者や障がい者等に配慮した、ユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)専用となりました。一般タクシーの乗り入れが禁止され、それまで問題であった跨線橋でのタクシーの客待ち車列は解消されましたが、今度は逆に元々台数の少ないUDタクシーは、誰もが利用可能であることもあり、タクシーが1台も無い状態が続きます。
新川崎交通広場まで行くのが困難な高齢者や障がい者のみなさんをはじめ、利用者には長時間のタクシー待ちが起きています。
タクシー協会への申し入れなどを行い、新川崎駅前 ロータリーのタクシーが出払っている時の新川崎交通広場に待機しているUDタクシーの誘導方法、台数の確保について改善すべきです。伺います。 

(答弁要旨:まちづくり局長)
今年度中に該当ロータリーの本整備を行う、これに合わせタクシー協会において、UDタクシーの配車を円滑に行うシステムの導入について検討していると伺っている。利用者の利便性の向上に向けて、UDタクシーの導入促進などにより、安定的な運用が図られるよう、働きかけていく。

(意見・要望)
今年度中の新川崎駅前 ロータリーの整備に合わせ、タクシー協会に新川崎交通広場に待機しているUDタクシーの誘導方法について、配車を円滑に行うシステムの導入についての検討 及びUDタクシーの導入促進で安定的な運用を図るための働きかけを行うとの答弁を頂きました。
現状は大変厳しく、障がい者の方からは、「ロータリー前をタクシーが通るが乗れない」と悲痛な声が聞かれます。
これは、新川崎駅前 ロータリーが、UDタクシー専用という、他にない使い方での課題を示しています。
高齢者、障がい者など交通弱者といわれる方々の支援は移動機会の平等の観点からも重要です。
待ち時間の調査を行い、調査結果に基づいて、タクシー協会と協議し、高齢者、障がい者の皆さんの願いに応える運用の改善に向けて確実な推進を要望致します。 また、新川崎駅前のバス停に屋根がありません。ロータリーの整備に合わせ、屋根の設置を要望致します。 

南河原公園の噴水、カナール(水路)の水質管理について 

(質問)
幸区にある南河原公園は地域のみならず、遠方からも親子で利用されている公園です。公園内に設置されている、噴水、カナール(水路)は、川崎市のホームページの“キッズ向け情報”の中で「…水遊びも楽しめる」と紹介されているように、水遊びの場として知られ、子ども達にとっても貴重な場所となっています。
特に夏場は、乳幼児から小学生など多くの子どもが噴水池やカナールに入り全身で楽しんでいます。水のしぶきは当然、顔などにも掛かります。
こうしたことから、衛生には十分な配慮が必要です。現状は、噴水から放出された水はカナールを通り、減った分を補充しながら殺菌処理して噴水に戻す仕組みですが、水はくり返し使われるため、浄化装置の維持管理と水質の測定、確認が重要です。
水質を常に衛生的に保つための、現状の装置の管理、水質確認方法について及び今後の対応について、伺います。

(答弁要旨:建設緑政局長)
今後については、利用状況に併せた定期的な清掃等に加え、新たに一般社団法人日本水景協会の「水景技術標準」案に基づきろ過機等の定期点検や、臭気、濁りなどの水質確認を行い、状況の把握に努める。

(意見・要望)
これまでの、日常的な管理に加え、新たに「日本水景協会の水景基準標準」に基づき、利用状況に併せた水質確認を行うとの答弁を頂きました。
重要なことは定められた水質基準を常に保つことです。水質の確認方法、頻度などの基準を定め、また浄化装置が適正に稼働し、仕様を満足しているかなどの確認を確実に行い、子ども達が安心して、楽しめるよう維持管理の改善をお願いいたします。

川崎駅西口 公営駐輪場について

(質問)
JR川崎駅は乗車人員で全国でも有数の主要駅です。
駅までの自転車利用者も多くいますが、川崎駅西口側の市営の駐輪場は実質2ヵ所で定期、一時利用合わせても約900台分と少なく、約4850台分有る駐輪場の8割はラゾーナ、ミューザなどの民間施設の駐輪場です。
駅近くのラゾーナの丸善書店横の地下駐輪場は朝8時30分には通勤者の自転車で満車の状態です。
ラゾーナ運営側からは『通勤者が長時間利用するとお客が使えない』とのことでラゾーナの西側駐輪場は朝9時45分からの使用開始となっています。この様に、通勤で利用される方の駅近くの駐輪場は不足しています。
「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」第5条で、地方公共団体に通勤・通学・買物等のための自転車について「駐車需要の著しい地域に、駐輪場の設置に努めること」、鉄道事業者には「駐輪場の設置に積極的に協力しなければならない」と定めています。
JR川崎駅利用の通勤者が利用する駐輪場用地はJRにも働きかけ確保すべきです。これまで川崎駅西口駐輪場に関してJRに対してはどのような働きかけをしてきたか。伺います。
JRには、南武線川崎駅北側の敷地、大宮町に変電所跡地13000平米の土地があります。JRと協議し、市営駐輪場を設置すべきです。伺います。

(答弁要旨:建設緑政局長)
川崎駅西口周辺の市営駐輪場の利用率は、100パーセントを越えている、今年度に市営第2駐輪場においてバイク置場の一部を自転車置場に改変、市営第3駐輪場においてラックを増設することにより、収容台数の増強を図る。
JRに対しては、駅周辺における駐輪場用地の提供などについて要望を行っている。JR川崎駅北側の敷地については、施工中である川崎駅北口自由通路等整備事業を見据え、駐輪場用地の提供を申し入れる。また、大宮町のJR変電所跡地については、川崎駅西口地区住宅市街地総合整備事業の地区計画の具体化に合わせて、公共的駐輪場の整備にも要望する。

(意見・要望)
今年度に、西口の市営第二駐輪場及び第三駐輪場における収容台数の増強を行う。また、JRに対しては、川崎駅北側の敷地の提供及びJR変電所跡地に公共的駐輪場の整備を要望していくとの答弁を頂きました。
JR利用者の駐輪場です、実現に向け強力に進めてください。
また、これらによって、公営駐輪場不足が解消される訳ではなく、一層の解消に向けた施策の推進を要望致します。

ラゾーナの交通渋滞について

(質問)
ラゾーナ川崎プラザは2006年9月に開業したショッピングモールですが、土日、休日の周辺道路は著しい交通渋滞が起こります。
車で出かけた地域の方は家が近くなのに中々帰れない、商店の方は商品の運搬に支障をきたしています。公共交通機関にも影響し、路線バスは渋滞に巻き込まれ予定通り運行できず、乗客は手前のバス停で降りるなどの対応が見られます。タクシーも同様です。
また、道路の狭い商店街では、自転車が車道を走ることができず、狭い歩道を押して歩行者と譲り合ってようやく通っています。自転車に乗っている人は渋滞で並ぶ車の脇をスレスレで通り抜けるなど、市民生活の不便さや危険が伴う様々な問題を引起こしています。
このような状態が休日には常態化しています。これまで本市が進めてきた渋滞の解消に向けた施策と効果および解消に向けた今後の手立てと効果予測を伺います。ラゾーナ開業の影響によるものです。車道を確保するために駐車場待ちの車をラゾーナ周囲に寄せるスペースをラゾーナ敷地内に設置させるなど、渋滞解消の努力を求めるべきです。伺います。

(答弁要旨:まちづくり局長)
これまでの、取組みとして、道路線形の改良、時差式信号機の導入行い、ラゾーナに対し、交通渋滞の緩和を要請してきた。ラゾーナ側は外周警備員の増強し、駐車待ち車両の敷地内で待機するよう誘導してきた。
引き続き、状況の把握を行い、関係事業者と連携を図り、適切な対応に努める。

(意見・要望)
今後についても「渋滞緩和に向け、引き続き状況の把握を行い、ラゾーナ側との連携、必要に応じ適切な対応を図る」との答弁を頂きました。
ラゾーナ川崎プラザの開業から9年、この間 周辺地域では、渋滞による様々な負担が強いられてきました。今後もこうした状況が続いて良いのでしょうか。
住民の生活環境、安全を守ることは自治体の役割です。今後の、渋滞緩和に向けた本市とラゾーナ川崎プラザの対応を注視して行くことを申し上げ、

以上で、質問を終わります。

渡辺 学

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